Classic Pro CSP12 と CP12Ⅱ

投稿日: カテゴリー: Live AUDIO

楽器や音響機材の格安通販で有名な サウンドハウス。品揃えは極めて豊富で、商品はアマゾン並みにスピーディに届きます。全てのサービスがあり得ないほど充実しており、当方でも良く利用しています。

スピーカーについても、完成品・ユニットともに多くの製品が販売されており、特にプライベートブランドである Classic pro 製品のコストパフォーマンスは驚異的に高く、人気ががあるようです。

そしてその人気を反映し、時折出向くライブイベントでも Classic pro のスピーカーをよく見かけるようになりました。中でも CSP12 というプラスチックボックスのスピーカーが多く使われており、バカ売れしているようです。おそらく ElectroVoice Sx300 の代用品をして買っている人が多いのではないかと思います。

Classic Pro CSP12 サウンドハウス社 HP より

仕様

■タイプ:2WAYフルレンジ
■周波数特性:50Hz-18kHz(-3dB)
40Hz-20kHz(-10dB)
■許容入力:600W
■インピーダンス:8ohms
■出力音圧レベル:97dB
■最大出力音圧レベル:112dB
■ウーハーユニット:12″
■ドライバー:1.7″
■コネクター:スピコンx2
■スタンドマウント:○
■サイズ:42W×62H×38Dcm  ■重量:19.6kg

ライブ会場で聴く限りこの CSP12 の音は、当方で使っている SX200 より帯域バランスが良く滑らかです。一方、大音量では中低域が潰れたような音になり、半ば破綻気味に聞こえます。アンプのパワーに対してウーファーのリニアリティとエンクロジャーの硬性が足りないのかも知れません。どうやら大音量にはあまり向いかない上品なスピーカーのようです。

そこで Classic pro のラインナップを調べてみると、12インチ(30cm)クラスの製品として、CP12II という木製キャビネットのスピーカーがある事がわかりました。仕様書を見ると HF部(ツイータ)に 1.5 インチスロートのドライバーが使われており、2 クラスくらい上位の性能を狙った製品のように見えます。

Classic Pro CP12Ⅱ サウンドハウス社 HP より

仕様

■タイプ:2WAYフルレンジ
■周波数特性:60Hz-16kHz
■許容入力:500W
■インピーダンス:8Ω
■出力音圧レベル:97dB
■ウーハーユニット:12″
■ドライバー:3″
■コネクター:スピコンx2
■スタンドマウント:○
■サイズ:40W×60H×37Dcm
■重量:25kg

そして、この魅力的なスピーカをヤフオクで現物を入手し調べてみたところ、キャビネットやネットワークもしっかりしており、予想以上に音も良好でした。いろいろ調べてみると、基本的にはフライング仕様で設計されており、可搬性よりも音質が重視されているように見えます。

そして当方では現在、このスピーカーのウーファーを ALTEC の ER12S に交換しフロアモニターとして使っており、これによって 他の 12 インチモニターの出番はほとんどなくなりました。

このスピーカーは重いのであまり人気が無いようですが、品質の高さはタダモノではありません。